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変な副題がついた アイーダ

「福井さんがラダメスだよ」

とどこかで見て、なんですってーーーーーと慌てて確認。
本当にラダメスしてるじゃないですか!!!

記憶から削除してしまいたい、前回の東京公演アイーダ。
それ以降、もうアイーダは観ない方がいいんじゃないか・・・って思っていた。
でも福井さんが出るなら別!!

見納めになるかもしれない福井ラダメスに会いにアイーダを観にいってきた。
前からアイーダを見たいと行っていた友達を誘い、劇場へ・・・。

緞帳で目を見開いてこちらを見つめているホルスの目を見て、曲が流れ始めると「あぁ、これだよ」って思いと(まだ見てないのに)共に気持ちが高揚していった。

緞帳があき、スタイルのいいアムネリスの後姿を見て、やっぱりアムネリスって好きだなー、初めて見る光川アムネリスはどんなだろう、と期待感でいっぱいだった。

語るように歌い始めて、「この声好き」って思った。
アイーダでもっともすきなのはアムネリス。
どんなアムネリスを生きてくれるのだろうか・・・って思っていたらすぐに福井ラダメス登場!!!!

福井ラダメスは熱くなっていた!!!
福岡で見ていたときよりもずっとあっくんラダメスに近かった。

以前の福井ラダメスは、アイーダに夢中になってはいても、このまま進んだらどうなるかわかってはいても、アイーダが望むのなら・・・、アイーダの思うままに生きてくれた、そんなちょっと冷静なところもあったのに、
今回の福井ラダメスはがむしゃらに突き進むそんな熱いラダメスだった。
かっこよすぎでしょう!!!!!

光川アムネリスは、1幕では本当に世間知らずの王女様って感じだった。
2幕、裏切られるけど大丈夫???
絶望と怒りに任せて、違うアムネリスになったりしない?と多少不安はもったけれど、いい意味で「普通のお嬢さん(王女様)」って感じだった。

それが2幕になったらどうでしょう。。。
ものすごいペースで変わっていく。
「何も知らなかった」「知ろうとしなかった」王女様から、一気にファラオへと上っていく。
登場してくるたびにこんなにも感情が伝わってくるものなんだ、と驚いた。

元々アムネリス好きだったのが、もっともっとアムネリスを好きになった。
スタイルも抜群、「知ること」により深みを増した女性。
アイーダと出会っていなかったら、きっとラダメスもアムネリスを愛したんじゃないかな、なんて。
伸びやかで美しい張りのある歌声も本当に聴き入ってしまうくらい美しかったし、結婚式前に立ち聴きしてしまったシーンでは涙が出てきた。
ドレスに身をつつみながら、アムネリスは何を思っていたのだろうかと思うと、本当に悲しくなった。
(このときのアムネリスのドレスの脇を縫い付ける動作が、上手側が思いっきりファスナーを閉めていますって感じだったのはものすごく残念だったけど)
「エジプトの砂の下に埋めよ」「共に・・・」
この「共に」がとても心に残った。

久々に観た有賀さんのメレブ。
「応援するほうが・・・」のくだりでは客席から笑い声がもれた。
さすが。
愛嬌もあり、忠誠心もあり、ラダメスへの思いの変化とかが伝わってきて、すごいなーとタダタダ思った。
メレブって役者によって、消えてしまいそうになるときもあるんじゃないのかな、って感じの役かな、と思うので・・・。

ネヘブカってこんなにインパクトのない役だったっけ?
と言うのが印象だった。
前はもっと「ネヘブカ」って女性の占める割合が割りとあったと感じていたのだけれど。
もちろん出番が少ないのはわかってるんだけれど・・・。
ヌビアから連衡され、エジプトの地に立ち、アイーダだけが「コイツはダメだ」とひっぱられたとき、
私の印象では、他のヌビア人たちは、皆、それぞれの表情でアイーダを心配していたように感じられたんだけれど、
今回は誰もアイーダを見ていなかった。
「王女」と「侍女」じゃなかったっけ?
一緒に育った乳兄弟じゃなかったっけ? ネヘブカは。
と疑問が残った。

飯野さんのゾーザーは・・・ゾーザーだった。
でもちょっとラダメスに対する、不器用な「愛」なんてものも感じられて、ちょっと今までと見方が変わったかもしれないゾーザーで、本当に素敵だった。
あの張りのある声はどうやって保っているのでしょうか。
さすがプロ。

そして語らずにはいられないアンサンブルの方々たち。
このアイーダの舞台の高揚感はアンサンブルの熱気から感じられたのかもしれないと思えるほどの熱いヌビア人でありエジプト人だった。
女性アンサンブルの洗濯のシーンでの腰のうねり。
あれだけ揃ったのは初めて見たかもしれない。。。
ものすごく美しかったし、それぞれがハケて行く身体の動き、1つ1つも本当に洗礼された動きのようで美しかった。

男性アンサンブルの大臣達も本当にかっこよかった。。。
切れのあるダンス、眼光するどい目つき。
物語がどうなるのかわかって見ているのにハラハラしてしまった。
いつ誰がゾーザーを裏切るのか・・・
そんな緊張感もありつつ、大臣達はゾーザーの側に控えているように見えた。

あ、ちょっと演技としてなくなって残念に思ったのは、ネヘブカか「私がアイーダです」と身代わりとなり連衡されるとき、兄である脇坂さんの役がチラっと一瞬悲しそうに目で追っていたのが、今回では観られなかったことかな。
男性アンサンブルの1枠はネヘブカの兄だったはずなので。

前回の東京公演は「なぜ観たんだろう」と後悔しか残らなかった。
今回は、「観て、観られてよかった」と思わせてくれる公演だった。

光川アムネリスは、ゆいさんアムネリスと同様に、私の中で1番好きなアムネリスになりました。
また彼女のアムネリスで観たいです。。。

観終わった後、いつも思うのは「アムネリスにも幸せになってもらいたい」って事。
その後、どうなったかははっきりとは描かれていないけれど、最初と最後のシーンでアムネリスがどれだけ偉大なファラオだったかは知ることが出来る。
そんな偉業を成し遂げた女王の側に、アムネリスが心を許せる人が側にいてくれたらな、なんて思いを馳せるのもまた楽しかったりする。

以前、福岡のイベントでゆいさんが言っていたことを思い出す。
「アムネリスの治世は、エジプトの歴史の中で、唯一戦のなかった治世。
 ラダメス、アイーダ、そして父。
 愛する人を全て失ったアムネリスは、せめて他の人々が自分と同じ思いをしないよう、
 攻めて、攻められるようなことのない時代にするよう努め、実現した。」
この物語が幕を下ろした後、色々な思いを胸に精一杯生きたであろうアムネリスの気持ちを想像しながら、この物語を観ると、なんて深い話なんだろうかと感じられて、やっぱり泣いてしまう(笑)
何回も観ているのに不思議。

結論から言うと、やっぱりアムネリスが大好きだって事かな(笑)

今回は、小さいベアが売っていて(ダッフィーのバッチサイズと同じくらい)、それは3種類。
アイーダ、ラダメス、メレブ。

・・・なんでアムネリスはないの!!!

と売店で文句を言いながら、ラダメスのペンダントに引かれ、ラダメスだけつれて帰ってきた。
ちょっと満足。

2012/7/27 【アイーダ マチネ】

アイーダ : 秋 夢子
アムネリス : 光川 愛
ラダメス : 福井晶一
メレブ : 有賀光一
ゾーザー : 飯野おさみ
アモナスロ : 高林幸兵
ファラオ : 石原義文


【男性アンサンブル】
黒川 輝
脇坂真人
田井 啓
品川芳晃
朱 涛
中村 巌
ハンドコ アクアリオ
水原 俊

【女性アンサンブル】
桜野あら
駅田郁美
恒川 愛
井上佳奈
加藤久美子
小島光葉
須田綾乃
柴田厚子


感想でアイーダに触れていないのは察してください。。。
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テーマ: ミュージカル | ジャンル: 学問・文化・芸術
長編小説 『残穢』 『鬼談百景』 | Home | 帝国劇場 ルドルフ

コメント

ネヘブカ

ネヘブカって、その「宮廷の管理官」へと連れて行かれるとき、ラダメスに向かって中指立てそうなほどの(笑)怒りを表現していましたよね・・・以前は。
今回の舞台でのネヘブカには、私も、とても違和感があります。

アムネリスのモデルの一人が、「ハトシェプスト女王」だと思うのですが、この女性ファラオは、本当に平和外交をしたんだそうです。周辺国との物流を広めたなんて話を読むと、この『アイーダ』とのつながりを感じて、また舞台に深さを感じたりします。

2012/08/06 (Mon) 18:31 | みかん星人 #99DFA69w | URL | 編集
Re: ネヘブカ

>みかん星人さん

やっぱりネヘブカは変わってしまったんですね。
私が観た日だけなのかと思ってました。。。
ちょっと捕らえどころと言うか、観たい所が見ている側と作っている側とで違うんですね。

モデルの1人ってのは知りませんでした!!!
エジプトの話も大好きなので、調べてみたいと思います!!
小説で出ていると一番嬉しいんですけどね!

2012/09/17 (Mon) 19:14 | 柴 #e2xIBKiE | URL | 編集

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