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~海東青~ 井上祐美子

20051004222408

先日、通勤の友にと購入した本がとうとう読み終わってしまった…
通勤時の行き(行きは読まない事も多い)と帰りのみの読書時間だったにもかかわらず、面白くって、かなり早めに読み終わってしまった…

「海東青 摂政王ドルゴン」
井上祐美子 著
中公文庫

太祖ホンタイジに仕え、その没後は摂政として幼い世祖を補佐し、清の基礎を築いた「聡明王」ドルゴン。
満州のヌルハチの子として八旗を束ね、李自成軍を山海関で討ち取り、中華統一を果たした男の胸のうちには、母を殺され、力強く空を翔ける鷹に憧れた幼い日の思いがあった。
ぬきんでた知性で、時代を支える柱となった知将の生涯を描く。
~裏表紙より~



この話の主人公ドルゴンは、バラバラだった女真族を統べ、大金国をたてた一代の英雄ヌルハチの息子。
そのヌルハチが没したのはドルゴンが15歳の時だった。
ドルゴンには母を同じくする兄と弟がいた。
その他の(母違い)兄弟を入れるとドルゴンは十四男。
母はウラナラ氏。
彼女は海西女真族の出で、美しく聡明だった。
ヌルハチが没したことにより、一族の後継者争いが始まった。
大妃ウラナラ氏がいることによって、ドルゴン(ヌルハチが生きている時に、後継者はドルゴンにと示唆していた面がある)が後継者争いに加わることを恐れ、兄のホンタイジの策略により母であるウラナラ氏はヌルハチに従って殉死することとなった。
ドルゴンは、自分の非力さを痛感する。
女真族の中にあって、ドルゴンは身体が強いほうではなかった。
といっても弱いというわけでもない。
ただ、武力よりも知力を重んじる傾向にあった。
兄であるホンタイジも女真族の中にあっては珍しく、知力に重点を置く人物だった。
無事後継者となったホンタイジは、知に優れたドルゴンをそば近くに使えさせた。
ドルゴンもまた、母の仇という思いよりもヌルハチと共に国を創っていこうという思いに達する。

数々の難関を乗り越え、「金」という国から「清」という国へ創り変わっていく。
国の形もほぼ整ってき始めた時、ホンタイジが急死。
ホンタイジにも沢山の息子がいたが、女真族(この時には部族名を改め、満州族)の掟にしたがい、庶子の子は後継者からはずされる。
となると、後継者とされるものはまだ幼い。
一族の間でドルゴンを後継者にとの声があがりはじめる。
一族間での争いは百害あって一利なしとしたドルゴンは、ホンタイジの大妃と話し合い、ホンタイジの幼い子を後継者とし、自分は摂政となることを決意する。
一族もそれで納得し、ドルゴンの国創りが始まる。
幼かったホンタイジの子も成長し、一族間からもドルゴンへの批判(妬み)が出始めたころ、ドルゴンもまた急死する。

話の概要はこんな感じです…たしか。
ドルゴンにはホンタイジより貰ったポイ(奴隷)の曹振彦が常に付き従っているんですが、彼とドルゴンの関係はなんだかとても素敵で、ホンタイジとドルゴンの関係もすごく素敵でした。
ホンタイジが亡くなり、摂政王となり、国を導いていったドルゴン。
野心を持たずして、頂点に上り詰めたドルゴンだったけれど、最後にたどり着いた結論は、「二番手」だった時が一番幸せだったということ。

とても読みやすい文章なうえ、面白い話の展開。
本当に一気によんでしまいました。
講談社文庫から出ている「紅顔」(同作者)の話はこのドルゴンの話とリンクしているので、このドルゴンの本と前後して読むともっと面白いかもしれません。
この「紅顔」の主人公は、このドルゴンの話の後半に出てくる呉三柱。
もちろんこの「紅顔」にもドルゴンが出てきます。
私もこの「海東青」を読み終わったら、また「紅顔」が読みたくなってしまいました。
でもまた、違う本を買ってしまったので、その本の後にでも読み直そうと思います。
今度の本もまた中国もの…
本当に偏った本の読み方しか出来ない女だわ、私は(汗)



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コメント

本のオススメをありがとうございました。
買っちゃいました!^^
綺麗な表紙も嬉しい一冊です。

またお喋りにおじゃまさせてくださいねー。

2005/10/06 (Thu) 23:25 | とーふ #xn4.CCxc | URL | 編集
すごいですね~

とーふさん、こんばんは。
レス、遅くなってごめんなさい・・・
井上祐美子さんの本はとても読みやすいんですよ!
読み終わったら是非感想を聞かせてくださいね。

2005/10/07 (Fri) 23:06 | 柴 #e2xIBKiE | URL | 編集

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